自然のローズでは、大体以下の2種が使用されてます。
・Damascus Rose-最高級のものとしてはブルガリア産。
・Rose Centifolia-フランスやモロッコで最高級のものが採れてます。
ほとんどの香水に入っているのではないかという程、ローズは香りを構成する上で重要な働きをしています。もちろん、入っていても分かりづらかったり、ローズを構成する材料の一部分のみを抜き取って使用している場合も多いので、同じローズでも様々な香りがします。
例えば、おおよその処方例を簡潔に述べると
・シトロネロール (さっぱりレモンのようなフレッシュ感) 40%
・ゼラニオール (ゼラニウムの主成分) 20%
・PEA (フェニルエチルアルコールでローズの主成分) 20%
その他リナロールやメタリックなローズオキサイド、オイゲノールというクローブ様なスパイシーな香りを微量で混ぜて完成していきます。
香水によってはPEAのみを使用してローズの香りがするとか、フレッシュなローズを表現したい場合はシトロネロールを増やしたりと、そんな風に調香では使われているので、本当にローズが入っているというのは、結構高い香りのみだったりします。
ローズは材料の中でも高級なもの。なぜかというと採取するのに非常に手間と時間がかかります。そしてトラック3-4トンいっぱいの花弁を傷がつかないように手でそっと摘み、やっと1kg程度のオイルを採取できる量です。
本当に自然の材料は貴重です。
皆様が好きなローズの入ったフレグランスはありますか?